■さばのゆ店主・須田泰成の情報バラエティー
「小さな場所が世界を変える」vol.1は、
「おいしいサバ缶は実は理想の地域通貨である」がテーマ。
☆実は、いま経堂の街で、こんな現象が、
↓
新型コロナウイルスの影響で大変な時期ですが、
サバ缶で有名な木の屋石巻水産と取引のある
お店はテイクアウトが売れていて、
例えば、魚中心の居酒屋「らかん茶屋」では、
「稼ぎ頭の夜宴会が全滅して、売り上げは良くて4割、
しかし、木の屋から仕入れる金華サバメニューだけは売れ続け、
むしろ扱いが増えている(年間2トンペース+αに)。
木の屋のサバに助けられ、そこには希望がある」(大将の加藤さん談)
実は以前から
「木の屋さんのサバ缶は地域通貨のようだ」と缶じていましたが、
ここにきて「サバ缶のつながり」が「理想の地域通貨」という
思いを強くしています。
☆なぜ地域通貨かと言いますと、
↓
1982年、急激な不況に陥った
カナダ太平洋岸のバンクーバー島の人々を支えた
「LETS(Local Exchange Trading System)」
という「地域通貨(community money)」があります。
(その後の世界中の地域通貨ブームのもとに)
(※メモ=「LETS」は紙幣の形をしていない地域通貨、
世界に広まった地域通貨の多くは実は種類の異なる紙幣タイプ)
↓
さばのゆ店主・須田は2000年8月、
雑誌『広告』(博報堂)当時の編集長・池田正昭さんと
バンクーバー島を訪れ、リントン氏に会い、
地域通貨が使われる現場を体験。
その後、仲間の多くが地域通貨の日本国内への導入に参加。
リアルタイムでウォッチ&関わってきました。
↓
2007年、経堂でサバ缶の取り組みが始まります。
2010年に石巻の超絶おいしい金華サバ缶と出会い、
経堂の街の飲食店に商売繁盛につながる素材として広まり、
製造する木の屋石巻水産さんの皆さんとも友人関係に。
2011年の東日本大震災後は、
支援物資、義援金の送付とともに、工場跡地に埋まった
泥まみれの缶詰を洗って売る活動が全国に知られるようになり、
復興のサポートにつながったかと思います。
そんな時期を通じて、気がつけば、
経堂の街には木の屋石巻水産さんの食材を使って
おいしいメニューを提供し、商売にプラスを生む飲食店が
10数店舗あり、コロナで大変な時期ですが、
振り返ると「サバ缶のつながり」は
地域通貨のように街を支えていて、
冒頭のらかん茶屋の大将の言葉にもつながるわけです。
「稼ぎ頭の夜宴会が全滅して、売り上げは良くて4割、
しかし、木の屋から仕入れる金華サバメニューだけは売れ続け、
むしろ扱いが増えている(年間2トンペース+αに)。
木の屋のサバに助けられ、そこには希望がある」(大将の加藤さん談)
正直に作られたおいしいものってスゴイのかもしれない。
そんな話を番組スタイルで
2020年5月15日(金)19時〜(45分ほど)
※そのあとネット打ち上げでも
チャージ1000円
お送りいたします。