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第125回京終さろん「志貴皇子と光仁天皇」

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「石ばしる 垂水の上の さわらびの 萌え出づる春に なりにけるかも」という和歌を詠んだ志貴皇子とはどんな方でしょうか?
天智天皇(38代)の皇子として生まれ、4歳の時に「壬申の乱」がありました。兄の大友皇子と叔父である大海皇子の間で起きた皇位を巡る古代史上最大の戦乱となります。
その後は大きな戦もなく、皇位継承とは無縁の文化人として人生を送ります。
そして、難波女王(のち難波内親王)、白壁王(のち光仁天皇)を授かります。
志貴皇子は高円山の麓の離宮で過ごし、その山荘跡には白毫寺が建てられています。
白壁王が7歳のときに父、志貴皇子が亡くなり、30歳前までは皇位の継承とは無関係とみなされていました。この時期には酒におぼれ、権力闘争には無関係を装うことで生き延びたとも伝わっています。
大安寺で行われている「光仁会」(癌封じ笹酒祭り)は、桓武天皇が父:光仁天皇の一周忌を大安寺で行ったことに由来しています。奈良の歴史を身近に感じる物語をお聞きします。

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西山厚さま プロフィール
1953年徳島県生まれ、奈良県在住。
奈良国立博物館の学芸部長として「女性と仏教」など数々の特別展を企画。
現在は東アジア仏教文化研究所代表、奈良国立博物館名誉館員/帝塚山大学客員教授を務める。
奈良と仏教をメインテーマに、人物に焦点をあてながら、様々なメディアで生きた言葉で語り書く活動を続けている。




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第125回京終さろん「志貴皇子と光仁天皇」 1,000 円(税込)
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