作家になるための方法の一つとして、新人賞がある。受賞者はプロ作家と認められるのが通例なのだが、その「プロ作家」の何割かは一冊の単行本が出ることもなく消え去っていくことがある。
このイベントでは新人賞受賞後、その版元から単行本が出してもらえなかったにもかかわらず、十年近くを経て受賞作を出版した二人の「復活作家」が対談。「新人賞受賞後のムーブで何が間違っていたのか」「何をしていたらもっとよかったか」「参考になった作家のムーブは何か」を検証する。
不死鳥のごとく蘇った「復活作家」の実例を紹介しながら、その実態と有用な知見を紹介する画期的なイベントである。
受賞直後の予測と実際に起きたことの違い
受賞後、どのようなスケジュールで書いていたか?
編集部から依頼や要望はあったか?
持ち込みをどういったタイミングでしていたか?
掲載されないあいだ、どのような気持ちで過ごしていたか?
路線変更などは模索したか?
決定的なできごとあったか?
受賞作の出版は版元に伝えたか?
参考になった作家の特徴は?
今後の活動予定は?
【出演】
太田靖久(おおた・やすひさ)
1975年生。小説家。2010年『新潮』新人賞受賞。著書「サマートリップ 他二編」/「ののの」。共著「犬たちの状態」(写真・金川晋吾)。そのほか、インディペンデント文芸ZINE『ODD ZINE』企画編集。
高橋文樹(たかはし・ふみき)
’79年千葉県生まれ。’01年「途中下車」で東京大学在学中にデビュー。’07年「アウレリャーノがやってくる」で新潮新人賞を受賞。著書に『途中下車』『ここにいるよ』『東京守護天使』など。 株式会社破滅派代表取締役。
髙井ホアン(タカイ・ホアン)
またの名をJuan.B。闇のハーフ。2019年にパブリブより『戦前不敬発言大全』『戦前反戦発言大全』を上梓。