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【出演】高橋ターヤン、てらさわホーク、多田遠志
【ご意見番】高橋ヨシキ(映画ライター、デザイナー)
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めし食ったか!
人間の根源的な欲求といえば何をおいても『食』と言わざるを得ません。
腹が減っては戦もできないし、もちろん恋もできません。
人類文化の発展というのは、食文化の発展をおいてほかにないわけです。
めしを食わない生き物はいません!
欲求を満たす様子を描くのは映画においても当然重要なファクターであり、食事は特にキャラクターの心情表現の場であります。普遍的な 行為を伴って描写されることで、誰と、どこで、何を、どう食べているかが逆に強調され印象に残ってしまうからではないでしょうか。
豪華絢爛なメニューが並ぶ貴族の晩餐、戦場でレーションを口に運ぶつかの間の休憩、軽妙なキャラクターが常にモグモグしているスナック、イタリア系マフィアのこだわりレシピ、料理じたいは美味そうなのに地獄みたいな空気になってしまっている一家団欒。
シチュエーションによって食べ物そのもの価値も変化します。
我々が普段何とも思っていないようなコップ一杯の水やチョコレートのかけら一つでも、舞台が荒廃した世界や刑務所では、その意味も大きく変わってくるわけです。
一般的な飲食物だけが食事とも限りません。生きた動物や、時には我々人間すらもが捕食される側となり、美味そうに平らげられる場面も映画ならではの見せ場だったりします。
とにかく、すきっ腹に効いてきそうなめし食い場面が魅力的な映画についてモリモリ語っていくことで、コロナ禍2度目となってしまった食欲の秋を乗り切ろう!というイベントです。